義歯の歴史のお話。|住吉駅の歯医者【渡辺歯科医院】

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義歯の歴史のお話。|住吉駅の歯医者【渡辺歯科医院】

義歯の歴史のお話。

 

皆さん、こんにちは! 😀 

突然ですが、「義歯(入れ歯)」っていつの時代から存在していたと思いますか?

なかなか興味深い内容で、調べている時に「そういう工夫もあるのか!」と楽しく勉強になりましたw

良ろしければ、最後まで読んで頂けると嬉しいです ♪

 

                    

 

古代の義歯

義歯の歴史は紀元前にも遡り、最も古いものはエジプトで発見されています。

発掘されたミイラに歯科治療を施された痕があったことから、すでに歯科医師が存在していたことがわかります。

        エジプト イラスト に対する画像結果    エジプト 歯科 歴史 イラスト ミイラ に対する画像結果

また、古代ギリシャでも義歯が使われており、亡くなられた人の歯を針金で固定していました。

ローマ時代になると、象牙や動物の骨で義歯を作っていたと、詩人マルチアルの詩の中に記載されています。

          象 牙  イラスト に対する画像結果   詩人 イラスト に対する画像結果

 

最古の総入れ歯

入れ歯の存在は日本でも遥か昔から存在しており、日本最古の入れ歯は室町時代のもので、歯や歯肉の部分が全て木でできた木床義歯(もくしょうぎし)でした。

           

ヨーロッパよりも歴史は古く、16世紀には木製の総入れ歯が使用されていました。

その技術は高く、現代の使用方法とそう大差のないもので、口内の粘膜に吸着させる方法です。

 

入れ歯が一般的に広まったのは江戸時代中期からで、仏像を彫る木仏師が入れ歯を作る『入れ歯師』として庶民の間で活躍する様になってからです。

                    

材料は彫刻しやすく加工後の狂いが少ないことから黄楊(つげ;将棋の駒、印鑑などで利用されている)が使われました。顎の型採りは蜜蝋に松脂やごま油などを混ぜたものを使って蝋型を作り、荒削りな入れ歯に合わせながら仕上げていったようです。

        蜜蝋 イラスト に対する画像結果 ごま油 イラスト に対する画像結果  無顎 型採り 義歯 イラスト に対する画像結果   

 

さらに細かい調整は食紅(紅花)を用い、当たって痛いところを少しずつ削り精密に調整し、機能的にも咬むことができるように奥歯の咬む面には金属の釘が埋め込まれました。

              

             < ↑  現代でも似たような技術が使われている症例 >

男性用には前歯に象牙、人や動物の歯をはめ込み、女性用には黒柿木を使いお歯黒のように見える工夫もされました。さらに匂い防止のため入れ歯の裏側に殺菌作用のある金箔を貼ったり、和紙を歯肉と入れ歯の間に入れて水分を含ませ安定剤代わりにしたものもあったそうです。

          

同じ時代の西洋では、実際には使えない見た目上だけの入れ歯しかありませんでした。

「食事ができること」が前提になっている江戸時代の技術力の高さに驚かされますね!

義歯のことでお困りがございましたら、江東区住吉の渡辺歯科医院にお問い合わせください。