「歯ぎしり・食いしばり」のお話。
- 2022年11月7日
- お知らせ
皆さん、こんにちは! 😀
江東区住吉の渡辺歯科医院です。
最近、段々と寒くなってきましたね。
皆さんは寒いときにグッと噛みしめていた経験はありますか?
寒いとき以外に、寝ている時・何かに集中している時なども無意識に食いしばっていたり・・・
今回は「歯ぎしり・食いしばり」についてお話していこうと思います。
無意識下の歯ぎしりと日中の食いしばり。その違いは?
歯ぎしりと食いしばりは、違うものなので、まずは違いをお伝えしますね。
歯ぎしり・食いしばりは、3種類に分けられます。
【歯ぎしり:グラインディング】
睡眠中に上下の歯を合わせてギリギリと横に動かすこと(音がする事もあります)。無意識のうちにするので力が入りやすく、100kgもの力がかかることもあるといわれています。
子どもの頃や若い頃は誰でもするもので、加齢とともに減っていきます。
ひどくなければ問題ありませんが、ひどいと歯がすり減ったり、顎に痛みが出て顎関節症になったりといった不調が出ることが。原因はハッキリわかっていませんが、日中のストレスや緊張も原因といわれています。
【食いしばり:クレンチング】
上下の歯は口を閉じていても1~2mm離れているのが正しい状態ですが、集中しているときなど上下の歯を常に合わせてしまうのが食いしばりです(噛みこんでいるので音があまりしません)。かるくかみ合わせているだけでも食いしばっているといえます。
顎関節症になることもあるので要注意。歯ぎしりも食いしばりも、かむときに使う咬筋や側頭筋、その奥の翼突筋にコリや痛みが生じます。
歯ぎしり・食いしばり改善のためにできること
毎日の生活でコツコツと!
付箋に「歯を離して深呼吸」と書いて貼り、見たら実践
「パソコン作業中は最も食いしばりやすいので、付箋に“歯を離して深呼吸”と書いてパソコンまわりなど、デスクの目立つ場所などあちこちに貼っておき、付箋を見たら実践を。鼻から吸って口から吐く深呼吸をすると必ず歯が離れて、リラックスもできます」
日中の食いしばりぐせを気づいたらこまめに直す
「食いしばりはくせなので、食いしばっていることに気づいたらすぐ歯を離すようにしましょう。“運動学習”といって、繰り返しているとそれがくせになるので、離すことをくせにすればいいのです。日中の食いしばりが改善すると、夜の歯ぎしりも改善しやすくなります」
朝に顎に痛みがあった日などを日記に書き、原因を探る
「毎日日記をつけて、朝起きたとき顎が痛い日などを記録するのもおすすめ。平日のほうが休日より顎の痛みが少ないなら、平日のストレスが原因であることがわかったり、前日の何がストレス源だったかを推測もでき、それを遠ざける工夫をすれば改善につながります」
寝る3時間前のコーヒー(カフェイン)はやめる
「睡眠中は深い眠りと浅い眠りを4〜5回繰り返しますが、起きる直前に眠りが浅くなったときの時間が長いと歯ぎしりをしやすいといわれています。ですからできるだけ深く眠れるよう、寝る3時間前からは、カフェインが多いコーヒーなどを飲むのは避けましょう」
【症状が重い場合】
歯科でマウスピースを作る
「歯ぎしりがひどい人は、歯科医院でプラスチックのマウスピースを作ってもらうのも対策のひとつ。」
自分でできるセルフマッサージ&ストレッチで軽減!
【咬筋のコリをほぐして緩めるマッサージ】
①親指を顎の裏に添え、残りの指をコリを感じる顎の関節部分(頬骨の下、耳の穴の前あたり)に添える。しっかり力を入れてゆっくり小さな円を描く。これを30秒間。
②コリの部分が分かりにくい場合には、口を軽く開けて行うとより分かりやすい。また、摩擦が気になる場合にはオイルやクリームで滑りをよくして。
【頭のコリをほぐすマッサージ】
こめかみに人差し指、中指、薬指を添える。グッと強めの圧を与えながら、ゆっくりと円を描くように30秒間マッサージ。逆回しも同様に行う。