マウスピースの話。
- 2022年11月21日
- お知らせ
マウスピースのメリット4つ
マウスピースを寝る時にはめるメリットは、以下の4つです。
- ・歯のすり減り防止
- ・歯ぎしりの力を分散
- ・歯の位置の改善
- ・顎関節を負担から守る
1、歯のすり減り防止
マウスピースを歯にはめることで、歯ぎしりや食いしばりによる歯のすり減りを防止します。
歯ぎしりや食いしばりで歯にかかる負荷は自分の体重の2~5倍と言われています。凄まじい力が歯にかかるので、毎日繰り返されると歯は段々削れ、欠けていきます。
しかしマウスピースをしていれば、本来なら歯が削れていくところを身代わりになってくれます。
2、歯ぎしりの力を分散
歯ぎしりはどうしても食いしばりやすい奥歯に集中しますが、マウスピースをはめるとその力を歯列全体に分散できます。
1本の歯にかかる負担を和らげることができるため、歯が折れたり欠けたり、食いしばりから来る歯周病の進行の抑制にも繋がります。虫歯治療の詰め物なども歯ぎしりが原因で欠けたり取れたりするので、その防止にも役立ちますよ。
3、歯の位置の改善
歯ぎしりや食いしばりの原因の1つには、噛み合わせの不具合があります。噛み合わせが良くないと、食事がしにくいというだけでなく全身の歪みにまでつながってしまいます。歪みが悪化すれば顎の不調や頭痛、肩こりなどつらい症状が次々とでてくるため、矯正をすすめられます。
マウスピースはその人が持つ本来の噛み合わせになるように調節が可能。毎日睡眠時につけると長時間矯正していることと同様になり、噛み合わせの微妙なズレを正せます。
4、顎関節を負担から守る
強い力で噛みしめると悪影響があるのは、歯と歯茎だけでなく顎も同様です。噛みしめている時は顎にも力が入っている状態。そのまま過ごしていると、顎の筋肉が緊張しっぱなしとなるため顎関節に圧力がかかり歪んできます。
その結果、口が思うように開けられなくなったり、口の開閉時に痛みがでたり「ガッコン」といった大きな音がなるようになります。
マウスピースのデメリット3つ
デメリットは以下の3つです。
- ・装着時の違和感
- ・朝の顎の痛みや音のひどさ
- ・コストがかかる
1、装着時の違和感
マウスピースの装着時には違和感がある方が多いです。さらに寝る時につけるため、口の中の違和感から眠りにくくなったという方もいます。
使用していくうちにマウスピースの感覚にも慣れてきますが、最初はつらいと感じるかもしれません。
2、朝の顎の痛みや音のひどさ
今までの歯ぎしりや食いしばりによって噛み合わせが微妙にズレている方は、普段とは違う位置で歯がマウスピースによって固定されます。そのため、起床時に顎などに痛みやだるさを感じることがあります。
すでに顎関節症を起こしている方は、正しい噛み合わせの位置で歯を固定されることで顎に違和感が出やすいです。その結果、目覚めたときに無意識に顎の位置を戻そうとして大きな音をたてることも。音や痛みに驚いてマウスピースを使わなくなってしまう方もいます。
対処法としては、寝る前や起床時に顎関節あたりをマッサージする、歯科に相談してマウスピースの高さを調節してもらうなどがあります。
3、コストがかかる
マウスピースは治療に使うので、健康保険が使えます。とはいえオーダーメイドになるため費用は高めで、1つ約5,000円程度。
さらに人によって耐用年数は違いますが、早い方だと1年程度でマウスピースに穴が開いたり割れてしまったりします。その度に作り直す必要があるので、人によってはコストがかかってしまいます。
一般的な耐用年数は2~3年。まだ割れていない場合でも、3年たてばかなり削れて噛み合わせにも影響がでてきます。作り直しを検討してください。
マウスピースは歯科で作ろう!
マウスピースは市販のものと歯科で作るオーダーメイドのものがあります。
おすすめなのは歯科で作るオーダーメイド。なぜなら、市販のマウスピースは万人用に作られた柔らかいもので自分の歯にぴったりと合わず、利用した結果症状が悪化する可能性が高いからです。
用途によって硬いものから柔らかいものまであり、歯科医が目的に沿ったものを作ります。
オーダーメイドであれば少々コストはかかりますが、後々症状を悪化させないためにも歯科で作ってもらいましょう。
寝る時にマウスピースをはめて歯や顎の負担を軽減!
自分の歯型にぴったり合ったマウスピースをはめて寝ると、睡眠中の強烈な歯ぎしりや食いしばりから歯や歯茎・顎周辺を守れます。
デメリットよりもメリットの方が大きいため、マウスピースがおすすめです。
マウスピースのことでお困りがございましたら、江東区住吉の渡辺歯科医院にお問い合わせください。