自分のお口の細菌が見たい!位相差顕微鏡のお話。
- 2022年8月17日
- お知らせ
こんにちは! 😀
皆さんは、「細菌」について興味はありますか?(゜o゜)
お口の中にはかなり多くの細菌たちが活動しています!
「自分の口腔内の細菌ってどんなのがいるんだろう?」と気になっている方に試していただきたいのが、【位相差顕微鏡(いそうさけんびきょう)】での細菌検査です。
※1回の検査 1,100円(税込)で簡単に検査できます。
【位相差顕微鏡】
位相差顕微鏡検査とは、無色透明なものや生きたままの状態のサンプルを観察したい時に適した顕微鏡です。
基本的な観察方法では、明暗が分かりにくいため無色のサンプルには不適で、また細胞を見る場合も染色しなければいけないため、生きた状態の観察が出来ません。
位相差顕微鏡は光のズレを利用して対象を見るため、歯周病の原因菌のような透明なサンプルや生きたサンプルでも観察できるようになりました。
位相差顕微鏡は細胞や細菌を生きたまま観察できるため、採取した歯垢をリアルタイムで観察・診断が可能です。
また単に食べかすとして考えられやすい歯垢をモニターでご覧いただく事により直観的でありのままの正確なイメージを持っていただける事と思います。
※歯周病や虫歯の原因である歯垢は顕微鏡で観察すると特徴的ないくつかのパターンを呈し、歯周病の病巣の活動性とも関連する場合があります。
【位相差顕微鏡の検査方法】
位相差顕微鏡検査のやり方は簡単です。採血のように痛い思いをすることも、検査に長い時間がかかることもありません。手順1から3までで3分もかからない簡単な検査です。
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手順1
歯周病が進行してくると、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間が出来てきます。健康な方は1~2mm程度ですが、重度の歯周病になると7mm以上の深さになります。この歯周ポケットに溜まっているプラークを採取します。
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手順2
採取したプラークを、スライドと呼ばれる透明なガラスの板に置き、カバープレートをかぶせます。
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手順3
手順2で作成したプレパラートを、位相差顕微鏡に設置し観察します。
【位相差顕微鏡検査を受けるメリット】
人間には常在菌がおり、口内にも何百種類もの細菌がいると言われています。しかし、口内にいる細菌全部がトラブルを起こすわけではなく、外部から侵入してきた病原菌の攻撃から身体を守る働きをする細菌もいます。
細菌が存在すること自体は普通であり、悪いことではありませんが、良い細菌と悪い細菌のバランスが崩れてしまうと、口内トラブルのもとになってしまいます。菌を完全なゼロにすることは出来ませんが、数を減らして活動を抑えることは出来ます。
歯周病を引き起こす細菌は10種類以上あるため、位相差顕微鏡検査によって口内にいる歯周病菌の種類や量を調べることで、口腔内にいる細菌の種類に合わせた治療方針を決定できます。
また、細菌を映像で確認する為、問題を起こす細菌の増減をみて治療計画の進行を細かくコントロールできます。
位相差顕微鏡検査では、患者さんにご自身の口腔状態を確認してもらうことで、より予防歯科に対する意識が高まりやすくなると思います。
気になられた方は、江東区住吉の渡辺歯科医院スタッフにお気軽にお声かけ下さいね ♪